「いつも女性からつまらない人だという印象を持たれる」
「マッチングアプリで1回目のデートはできても2回目になかなかつなげられない」
「正直、女性の話はどうでもいい内容ばかりでつまらなく感じる」
そのような男性には、性格が真面目すぎるという共通点が見られます。
真面目さや誠実さは、恋愛や人間関係において必要不可欠な要素である一方で、悪い意味で人間味がない印象を与えたり、冷静になりすぎて恋愛に真剣に向き合えなかったり、不利に作用することもあります。
本記事は、真面目な性格の男性が、その真面目さを生かすにはどうすればよいかという視点で執筆しました。
記事を読んでいただき、あなたの真面目な性格のよい部分を生かしつつ、うまく恋愛と向き合えるようになっていただけると嬉しく思います。
真面目すぎる人の特徴
真面目な人に共通する特徴は良い面・悪い面様々ですが、ここでは、その真面目さが自分自身を苦しめる可能性が高い特徴をピックアップしました。
自分に思い当たることがないか、振り返ってみてください。
社会通念に反する他人の行動を許せない
濡れた傘を開いたまま満員電車に乗ってくる人、行列で順番ぬかしする人、煙草をポイ捨てする人…
普段の生活でそういう人を時々見かけますよね。
そのとき、あなたの心の中はどうなっているでしょうか。
ものすごくイライラして、怒りが静まるまで時間がかかるという人はいませんか?
そんな人は、かなり損しています。
モラル的な問題に限らずですが、公衆の場で何か起こった時、自分以外の他の人がそれをどう感じているかってわからないですよね。
明らかにマナーに反した行為をした人がいたときに、真面目すぎる人は過度に胸糞悪くなりがちです。
ですが多くの人は、そこまで気分を害してはいません。
真面目すぎる人は、「ルールを守る」ことの優先度がかなり高い傾向があります。
それゆえ、自分の周りでルールが守られていないことがあると、それによって自分が直接被害を受けなかったとしても、大きなストレスを感じてしまいます。
決まり事を重んじるという価値観は素晴らしいのですが、それによって自分自身に大きな精神的負荷を与える場合があります。
また、社会通念に反しなくても、ちょっと変わった言動をとる他人を色眼鏡で見てしまうというのもありがちな特徴です。
そのような物の見方は、自分の価値観を広げることを妨げてしまう可能性を孕んでいます。
自分に自信がなく周りの評価を気にする
真面目すぎる人は、自分の存在意義を自分の外側に求める傾向にあります。
周囲の人に評価されないと、自分の存在価値がないと考えているのです。
これは先ほどの人を許せないことの裏返しでもあるのですが、社会において自分勝手に生きるなんて言語道断だということです。
このような人の仕事における特徴としては、指示されたことは的確にこなす反面、新しいアイデアを創造することを苦手にしがちです。
仕事の向き不向きはあってよいのですが、問題なのは、自分の考えが他人に受け入れられないことを恐れ、意見を発信することを避けてしまうことです。
こうした特徴は恋愛においても、女性に対して消極的だったり、無難な言動しかせずつまらない印象を与えてしまったりといったことにつながります。
自分に自信がなく、失敗を恐れて行動が保守的になることは、恋愛においてもそれ以外の場面でも、成長機会の損失につながります。
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完璧主義者で、些細なことにも固執する
完璧主義は、自意識過剰で周りの評価を気にすることに加え、たとえ周りから評価を受けたとしても、自己評価がそれに追いついていなければ納得できません。
完璧主義者には、妥協が許されません。
それゆえ、たとえ褒められてもそれを素直に受け止めることができないという特徴があります。
初デートでせっかくお相手の女性が褒めてくれたのに腑に落ちない感じのリアクションをしてしまったら、女性は悲しい気分になってしまいますよね。
また完璧主義の人は、細かい所まで完璧を求めてしまうことから、大局を見失って本質的でない部分に気を取られてしまいがちです。
デートで「失敗したな」と思うことがあると、そればかりを反省し、デート全体としてどうだったかという視点が抜け落ちてしまいます。
デートには毎回自分なりの課題を持って臨んでほしいですが、完璧主義の人は物事に優先順位をつけるのが苦手であるため、そもそも課題設定がうまくできないことが多いです。
これは、失敗することを恐れ、確実に成功しそうなことにしか手を出したくないという心理から、その人にとって重要なことであるにもかかわらず後回しにしてしまうためです。
このように、真面目すぎる人に多い完璧主義は、自分で課題設定をして試行錯誤を繰り返すことが必要な恋愛において、邪魔なプライドになってしまうといえます。
真面目すぎることのデメリットとその解決策
真面目すぎることの弊害として、以下のような点が挙げられます。
- ちょっとしたことで苛立つ
- 完璧を目指して、疲弊する
- とっつきにくいと思われる
順に見ていきましょう。
ちょっとしたことで苛立つ:他人のいろいろな価値観を認めよう
常識に欠けた行動をする人に見てイライラ、もたもたしている他人にイライラ……
そんな風に、真面目すぎる人には、いつもイライラした気分でいる人が多く見られます。
もしあなたがいつも気が休まらないような状態であれば、ピリピリしすぎなのかもしれません。
そういう人はまず、人には人の数だけ多様な価値観が存在するということを理解しましょう。
「あの人、常識無いな」と腹が立った経験は誰しもあると思います。
でもその「常識」って、「自分が常識だと思い込んでいること」にすぎないんですよね。
万人に共通する「常識」なんて存在しません。
たとえば、仕事のやり方が自分とまったく違い、明らかに非効率な同僚がいたとします。
「なんでそんなことやってんの?」とイライラしますよね。
でも、同僚にとってはそのやり方が「常識」で、自分の作業手順にまったく疑問を持っていないという可能性があります。
それは、あなたとその同僚の「常識」が異なっていたというだけのことです。
あるいは、同僚はミスを少なくするために敢えてそのやり方を採用していたということも考えられます。
その場合、あなたと同僚が、仕事で重視すべきことが効率なのか正確さなのかが違っていただけ、すなわち価値観の違いが仕事のやり方に表れていただけということです。
もっと極端な例で、列に並んでいたら順番を抜かされたときを考えてみましょう。
恐らく、99%の人にとって常識に欠ける行為です。
でももしかしたら、その人は「他人に卑しい目で見られてでも1分1秒の時間を大切にしたい」という価値観を持っているかもしれません。
もしくは、日本以外の文化圏で暮らしていて、その人にとってはまったく悪気の無い行為だった可能性もあります。
このような例からも、あなたには到底受け入れられないような常識や価値観を持った人が存在することは理解いただけると思います。
逆に言えば、多様な価値観があるという考え方ができるようになれば、イライラすることがあっても「この人はこういう人なんだ」と受け流すことができるのです。
何が言いたいかというと、自分と異なる価値観を即座に受け入れられる人なんて存在せず、他人にイライラすることが少ない人というのは、他人の価値観の受け止め方とその処理の仕方が上手だということです。
まずは、いろいろな価値観があることを認める努力をしましょう。
完璧を目指して、疲弊する:自分を許し、自己肯定感を高めよう
先ほど、他人に対してイライラする場合の考え方についてお話ししましたが、真面目すぎる人は、自分に対してもイライラしています。
自分にイライラするときというのは、自分の無能さや無知さを痛感したとき、すなわち、自分に常識や能力が欠けていることを思い知らされたときです。
しかしこれは、自分を他人と比較して、自分が劣っていると勝手に解釈しただけのことにすぎません。
真面目すぎる人は、自分が人より何かで劣っていると感じると、すぐに「自分は駄目な人間だ」という思考に陥りがちです。
これは、他人に評価されないと価値がないという思い込みから来るものですが、ものすごく危険な思考グセです。
柔軟な思考を持った人は、自分が無知だと知ったとき、新しい学びを得られたと前向きに考えます。
失敗してふさぎ込んでしまうか、失敗を学びと捉えるかの姿勢の違いで、成長の機会に圧倒的な差が生じます。
そして学びの機会なわけですから、当然、自分にイライラすることもありません。
もし自分が人より劣っていると感じても、そんな自分自身を認めてあげてください。
完成された人間なんて存在しませんし、あなた自身もまさに成長過程にあるのです。
そして自分を認められれば、自然と他人にイライラすることもなくなります。
誰しもが未完成であり、成熟に至る途中の段階にあるのですから。
とっつきにくいと思われる:相手の話に興味を示し、共感しよう
マッチングアプリで女性と初回のデートに行くケースを考えてみます。
相手は話をするのが好きな女性、一方のあなたは自分のことを話すのが苦手で、聞きに徹していると想像してみてください。
「女性は話を聞いてくれる男性を好む」というのは真実ですが、このような人は絶対に好感を持たれません。
女性は、興味を持って話を聞いてくれて、共感してくれる男性に好感を持つのであって、ただ話を聞くだけの男なんてとっつきづらいだけです。
「じゃあ共感を示して話を聞けばいいのでは?」と思うでしょうが、真面目すぎる人にとってはこれが非常に難易度が高いのです。
なぜなら、前述した価値観の違いを認められないことにより、相手の話にピンと来ないと、そこでモヤモヤした気持ちが生まれてしまうからです。
そして真面目すぎる性格が、自分の気持ちに反するリアクション――面白くないものに対して面白いと言うこと――をさせません。
これでは共感を示すことなんて到底できませんし、「興味を持って話を聞く」ことも難しいです。
「興味を持って話を聞く」とは、「相手の話を引き出す」ということです。
相手に気持ちよく話をさせるためには会話の中で質問を織り交ぜる必要がありますが、そもそも自分と価値観が違うことを受け入れられなかったら興味を持てるはずがありませんし、適切な質問なんて思い浮かびません。
多様な価値観を認めなければ、相手に興味を示せないということです。
結局のところ、とっつきにくいと思われてしまうことへの対処法も、多様な価値観を認めることが本質であると言えるのですが、逆に、多様性の受容力を鍛えるにはマッチングアプリは最適です。
1人の相手とゆっくり話す時間があるわけですから、「この人はこういう考え方をするんだ」というのが見えてくるレベルまで話ができます。
相手が恋愛対象となるかどうかはさておき、どういう価値観の人か理解しようという観点で話をすると思えば、興味を持って話ができそうじゃありませんか?
たとえ2回目のデートにつながらなくても、女性と会ったことで新しい考え方に触れる機会になったと考えてほしいのです。
真面目すぎる性格のせいで、「全然次のデートにつながらなくて自分は駄目だ」とか「自分の考え方って人と全然合わないからおかしいのかな」とか思ってしまっては勿体無いんです。
この記事を読んでくれたあなたには、マッチングアプリを「自分の至らなさを知るだけのツール」ではなく「自分を高めるためのツール」として活用していただきたいです。
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さいごに:真面目ではなく、素直になりましょう。
本記事で述べた、真面目すぎる性格への向き合い方に共通しているのは、素直であるということです。
多様な価値観を認めようとすることも、自分を肯定しようとすることも、相手に興味を示すことも素直さがあってこそのものです。
もしあなたが、自分が真面目すぎる性格かもしれないということを認め、まさにそれを改善するために行動しようとしているのであれば、素直に自己成長しようとしているということです。
本記事の内容が、そんなあなたのお役に立てば嬉しく思います。